「ゲームデザイン脳」という本を読んだ。
著者の桝田省治さんは「俺の屍を越えてゆけ」や「リンダキューブ」などのゲームを作ったひと。
世間では桝田さんの作るゲームは「桝田ゲー」とか呼ばれているそうで。
自分の名前が代名詞になる、個性的なゲームを作るひと、というイメージが強い人らしい。
本の内容は、桝田さんがゲームを作る際、アイディアを搾り出し、ゲームシステムに落とし込むまでの過程を丁寧に、そして赤裸々に語っていく、というもの。
文章のリズム、テンポがイイ。
スラスラ読める。
その読みやすさを生み出している要因の一つが、この本誕生のきっかけを作った美人編集者秋山女史の存在。
美人、聡明な印象を与える外見、バリバリ仕事をこなしていてもおかしくない年齢…なんだけど、その言動を振り返ってみるとどこかチグハグな印象を与える秋山女子。
この秋山さんと桝田さんのやりとり(掛け合い?)がところどころに織りまぜられていて、インターバルとして良く機能している。
僕自身の桝田ゲーに関する記憶は少ない。
中学時代の友達に一人桝田さんゲーが好きな人がいて、その友達がいくつかの作品をプレイしているのを横目で見ていたのと、「俺の屍を越えてゆけ」をゲームアーカイブスで買ってPSPでプレイしたのと、それくらい。
どのゲームも気にはなっていたんだけど、何となく敬遠していたふしがあった。
この本読んでてその理由がちょっと分かった。
「この人はリア充だ」
そう感じた。
何ていうか自分を抑えてない感じ。
欲望を全面肯定しているような。
チラホラ「美人」に人生を突き動かされたことを語ってる辺りとか、着想を得た題材に強姦、父の死を挙げてるところとかね。
…とかなんとかいってるけどスゴく面白い本ですよ、この本は。
オススメの一冊。
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