「インナーゲーム」という本を読んだ。
テニスプレイヤーだった著者(W.T.ガルウェイさん)がテニスを題材に、スポーツやそのトレーニングへの取り組み方についての理論「インナーゲーム理論」を展開していく、という内容。
読んでて目からウロコが落ちるような話満載の良書だ。
…いや、ウロコなんて生易しいもんじゃないな。
魚だ、魚が丸ごと(それも本マグロクラスの大きさを想像していただきたい)目から飛び出るくらい。
それくらいの形容をして余りあるくらいの良い本。
以下内容。
「インナーゲーム理論」はスポーツやそのトレーニングへの取り組み方についての理論。
この理論を理解するために、押さえておかなければいけない概念がある。個人的にはコレを知ってるだけでも色々なものごとに対する見方、考え方が変わると思う。
その概念とは自分自信を「セルフ1」(自分)と「セルフ2」(自信)の二つに分けて考えるというものだ。
「セルフ1」とは自分の行動を操る司令塔。自分の意識そのものだと思ってもらえればOK。
「セルフ2」とは行動する自分自身のこと。こちらは実際に動かす体や判断を行う脳を指している。
例えばテニスをプレイしているとき、ショットをミスしてしまったとする。
そんなとき「セルフ1」は「セルフ2」に対して
「ここをこうするべきだったんだよ」とか
「次からはこうするんだ!頑張れ!」といった感じでアドバイスや命令を絶えず送り続ける。
「セルフ2」が萎縮してしまうこともつゆ知らず。
「セルフ2」の目には、この「セルフ1」の振る舞いは"おせっかい"に映ってしまうのだ。
ガルウェイさんはこういった「セルフ1」の"おせっかい"を抑えこむことがメンタル向上のカギであると、本の中で言っている。
そうすれば「セルフ2」は本来持っていた力を発揮し、スムーズな動きが出来るようになるという。
…とまあこんな感じのメンタルトレーニングに関する本です。
「セルフ1」を抑えこむための方法として客観的な視点を持つことの大事さを説いていて、根性論とは全く違うアプローチだったのがとても良かった。
この本に学生の頃に出会えていたらなぁ、と思った次第(ていうか今も学生だけど)。
「メンタルを鍛えたいけど体育会系のノリはちょっと…」という人にオススメの一冊。
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