「ゲームデザイン脳」という本を読んだ。
著者の桝田省治さんは「俺の屍を越えてゆけ」や「リンダキューブ」などのゲームを作ったひと。
世間では桝田さんの作るゲームは「桝田ゲー」とか呼ばれているそうで。
自分の名前が代名詞になる、個性的なゲームを作るひと、というイメージが強い人らしい。
本の内容は、桝田さんがゲームを作る際、アイディアを搾り出し、ゲームシステムに落とし込むまでの過程を丁寧に、そして赤裸々に語っていく、というもの。
文章のリズム、テンポがイイ。
スラスラ読める。
その読みやすさを生み出している要因の一つが、この本誕生のきっかけを作った美人編集者秋山女史の存在。
美人、聡明な印象を与える外見、バリバリ仕事をこなしていてもおかしくない年齢…なんだけど、その言動を振り返ってみるとどこかチグハグな印象を与える秋山女子。
この秋山さんと桝田さんのやりとり(掛け合い?)がところどころに織りまぜられていて、インターバルとして良く機能している。
僕自身の桝田ゲーに関する記憶は少ない。
中学時代の友達に一人桝田さんゲーが好きな人がいて、その友達がいくつかの作品をプレイしているのを横目で見ていたのと、「俺の屍を越えてゆけ」をゲームアーカイブスで買ってPSPでプレイしたのと、それくらい。
どのゲームも気にはなっていたんだけど、何となく敬遠していたふしがあった。
この本読んでてその理由がちょっと分かった。
「この人はリア充だ」
そう感じた。
何ていうか自分を抑えてない感じ。
欲望を全面肯定しているような。
チラホラ「美人」に人生を突き動かされたことを語ってる辺りとか、着想を得た題材に強姦、父の死を挙げてるところとかね。
…とかなんとかいってるけどスゴく面白い本ですよ、この本は。
オススメの一冊。
2010年3月16日火曜日
2010年3月6日土曜日
「インナーゲーム」
「インナーゲーム」という本を読んだ。
テニスプレイヤーだった著者(W.T.ガルウェイさん)がテニスを題材に、スポーツやそのトレーニングへの取り組み方についての理論「インナーゲーム理論」を展開していく、という内容。
読んでて目からウロコが落ちるような話満載の良書だ。
…いや、ウロコなんて生易しいもんじゃないな。
魚だ、魚が丸ごと(それも本マグロクラスの大きさを想像していただきたい)目から飛び出るくらい。
それくらいの形容をして余りあるくらいの良い本。
以下内容。
「インナーゲーム理論」はスポーツやそのトレーニングへの取り組み方についての理論。
この理論を理解するために、押さえておかなければいけない概念がある。個人的にはコレを知ってるだけでも色々なものごとに対する見方、考え方が変わると思う。
その概念とは自分自信を「セルフ1」(自分)と「セルフ2」(自信)の二つに分けて考えるというものだ。
「セルフ1」とは自分の行動を操る司令塔。自分の意識そのものだと思ってもらえればOK。
「セルフ2」とは行動する自分自身のこと。こちらは実際に動かす体や判断を行う脳を指している。
例えばテニスをプレイしているとき、ショットをミスしてしまったとする。
そんなとき「セルフ1」は「セルフ2」に対して
「ここをこうするべきだったんだよ」とか
「次からはこうするんだ!頑張れ!」といった感じでアドバイスや命令を絶えず送り続ける。
「セルフ2」が萎縮してしまうこともつゆ知らず。
「セルフ2」の目には、この「セルフ1」の振る舞いは"おせっかい"に映ってしまうのだ。
ガルウェイさんはこういった「セルフ1」の"おせっかい"を抑えこむことがメンタル向上のカギであると、本の中で言っている。
そうすれば「セルフ2」は本来持っていた力を発揮し、スムーズな動きが出来るようになるという。
…とまあこんな感じのメンタルトレーニングに関する本です。
「セルフ1」を抑えこむための方法として客観的な視点を持つことの大事さを説いていて、根性論とは全く違うアプローチだったのがとても良かった。
この本に学生の頃に出会えていたらなぁ、と思った次第(ていうか今も学生だけど)。
「メンタルを鍛えたいけど体育会系のノリはちょっと…」という人にオススメの一冊。
テニスプレイヤーだった著者(W.T.ガルウェイさん)がテニスを題材に、スポーツやそのトレーニングへの取り組み方についての理論「インナーゲーム理論」を展開していく、という内容。
読んでて目からウロコが落ちるような話満載の良書だ。
…いや、ウロコなんて生易しいもんじゃないな。
魚だ、魚が丸ごと(それも本マグロクラスの大きさを想像していただきたい)目から飛び出るくらい。
それくらいの形容をして余りあるくらいの良い本。
以下内容。
「インナーゲーム理論」はスポーツやそのトレーニングへの取り組み方についての理論。
この理論を理解するために、押さえておかなければいけない概念がある。個人的にはコレを知ってるだけでも色々なものごとに対する見方、考え方が変わると思う。
その概念とは自分自信を「セルフ1」(自分)と「セルフ2」(自信)の二つに分けて考えるというものだ。
「セルフ1」とは自分の行動を操る司令塔。自分の意識そのものだと思ってもらえればOK。
「セルフ2」とは行動する自分自身のこと。こちらは実際に動かす体や判断を行う脳を指している。
例えばテニスをプレイしているとき、ショットをミスしてしまったとする。
そんなとき「セルフ1」は「セルフ2」に対して
「ここをこうするべきだったんだよ」とか
「次からはこうするんだ!頑張れ!」といった感じでアドバイスや命令を絶えず送り続ける。
「セルフ2」が萎縮してしまうこともつゆ知らず。
「セルフ2」の目には、この「セルフ1」の振る舞いは"おせっかい"に映ってしまうのだ。
ガルウェイさんはこういった「セルフ1」の"おせっかい"を抑えこむことがメンタル向上のカギであると、本の中で言っている。
そうすれば「セルフ2」は本来持っていた力を発揮し、スムーズな動きが出来るようになるという。
…とまあこんな感じのメンタルトレーニングに関する本です。
「セルフ1」を抑えこむための方法として客観的な視点を持つことの大事さを説いていて、根性論とは全く違うアプローチだったのがとても良かった。
この本に学生の頃に出会えていたらなぁ、と思った次第(ていうか今も学生だけど)。
「メンタルを鍛えたいけど体育会系のノリはちょっと…」という人にオススメの一冊。
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